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Vol.01はこちらhttps://pitamachi.com/municipality/topics/5170 vol.02はこちらhttps://pitamachi.com/municipality/topics/5270 vol.03はこちらhttps://pitamachi.com/municipality/topics/5315 ――大日向小学校、中学校でのイエナプラン教育の具体的な内容を教えてください。サークル対話、ブロックアワー、遊び、ワールドオリエンテーション、催しのサイクルについて教えてください。 (久保)イエナプラン教育の創始者ペーターセンという教育学者が、人は基本4つの活動で学ぶと言ったんです。対話、仕事、遊び、催し。この4つが心地よくサイクルとして回るスケジュールにしましょう、ということなんですね。 朝はまず対話から。お互いの顔が見えるフラットな関係性で、つぶやきも全て出せるような安心の場としてサークル対話を位置付けています。自分の思ったことを声に出せばみんなが聞いてくれるっていう安心感や、学級の基本的な文化を育てるのがサークル対話です。
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――「仕事」はどのように行われるのですか? (久保)子どもにとっての仕事とは、いわゆる学習です。ブロックアワーは、主に自分で「学び方」を身につけることと、基礎学力を身につけることに取り組んでいる時間です。読む、書く、話す、聞く、計算するといった基礎基本の内容は他の学校と変わりません。教科書も使っています。 でもやり方が違う。先生が教える時間はなるべく短くして、わかった子はどんどん自分のテーブルで作業する。分からないことはもう一度先生にどんどん聞いていいし、友達と教え合ったり、自由に動くこともOK。ただ、邪魔はしてはいけない。みんながその時間を自律的に学ぼうとしている時間だから。 ――学ぶ場所も自由なんですか? (久保)どこでやってもいいです。廊下でも図書室でも。ただ、本当に学ぼうと思ったら、やっぱり自分の机が一番落ち着くし、担任の先生がいる教室だと学びやすいっていうのはあるようで、大半が自分の机でやってるかな。 ――ワールドオリエンテーションとは? (久保)探究をする時間です。子ども自身が「これは何故だろう」と問い、考え、探求していくことを大事にします。そしてワールドオリエンテーションで何かを探究しようとしたときに、道具としての基礎学力がいる。するとブロックアワーの時間でやったことがより意味を持つ。ブロックアワーとワールドオリエンテーションは両輪になってます。 ワールドオリエンテーションの例を上げましょう。今、ある学年は「炭」をテーマに研究してるんですよ。学校でお餅を焼いてみたりしながら「炭って何だろう」とたくさん問いをもつ。その後、地域の炭焼き小屋に行って、実際のものを見せてもらいながら、炭焼き職人の方にいろいろ質問をさせてもらう。それに対してたくさんの説明をしてくださるんですね、炭の持つ力、脱臭効果、遠赤外線効果、炭を作る過程で出てくる木酢液は虫を殺すんじゃなくて忌避剤なんだとか、粉砕して畑にまくと微生物が活性化されるとか。化学肥料を与えるんじゃなくて、そこにあるものを活性化させるんだって。地球の中の命の循環みたいな話にもなっていきます。こうやって子どもたちの世界が広がっていくのは本当にワールドオリエンテーションの醍醐味です。 ――ワールドは遠い外国のことではなく、足下に広がる世界ということですね。「催し」はどんな時間ですか? (久保)1週間の最後、金曜日の午後は催しの時間です。クラスだけでやるときもあるし、学年みんな、全校、中学校も一緒にやるときもあります。今日は午後2時から中学生の体育の発表をみんなに見せてくれるというので、小学生も体育館に見に行くんです。 発表する子たちが自分の成果をみんなに発表したいっていうやる気も大事だけれど、見る側が「頑張ったね」って、日頃から知っている子たちが一生懸命やっていることを、そのまま受け入れて、共感の眼差しを向ける、拍手する。それが大きな力になりますね。社会性を大切にしているからです。 ――非認知能力を重視していますか?
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