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Uターン・Iターン・Jターンの違い│メリット・デメリットとは?

投稿日:2022/10/25 更新日:2022/10/25
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    田舎暮らしに憧れ、都市部から地方への移住を検討している人なら、Uターン・Iターン・Jターンという言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。でも単語は知っていても、それぞれの違いを説明できますか?
    この記事では3つの特徴を説明すると同時に、それぞれのメリット・デメリットも解説します。あなたの移住先探しの条件や希望、ライフスタイルに合うのはどれか、移住先の検討の際に参考にしてみてください。
    
    ■Uターン・Jターンとは?
    
    比較的よく耳にするUターンに比べ、Jターンは聞いたことがない人もいるかもしれません。ここでは、似て非なるUターン・Jターンの違い、それぞれのメリットとデメリットをお伝えします。
    
    ◯Uターンとは?
    進学や就職などで、東京や大阪などの生まれ育った故郷以外の地域に移住後、再び出身地に戻って暮らすことを指します。例えば、大分県日田市で育った人が就職を機に東京へ移住し、出産をきっかけに日田市に戻った場合はUターンにあたります。
    
    ◯Uターンのメリット
    ・頼りにできる人がいる場所で安心して暮らせる
    まったく知らない土地で生活すると、困ったことが起きても身近に相談できる相手がおらず戸惑うことがあるかもしれません。
    その点、故郷なら家族や親族だけでなく、幼なじみとも呼べる友人もいます。何か不安なことがあっても、気の置けない人がそばにいれば相談しやすく心強いです。
    
    ・移住のハードルが低い
    まったく知らない土地に引っ越すなら、事前に調べることがたくさんあります。
    仕事は何があるのか。食費や住居費、水道光熱費といった生活費がどのくらいかかるのか。スーパーマーケットや役所など、生活に欠かせない施設は何がどこにあるか。どんな保育園や幼稚園、学校があるのか。さらに移住先ではどんなコミュニティの付き合いをしなければいけないのか。
    元々住んでいた地元なら、移住前にこういった現地での生活がイメージしやすく、スムーズに引っ越せるでしょう。
    
    ◯Uターンのデメリット
    ・家族の理解を得る必要がある
    あなたが自身の地元へUターンを希望するなら、家族の同意を得る必要があります。
    出身地が異なる配偶者がいる、子どもがいる場合は、勝手にUターンを決めてしまうと家族は不満を抱いてしまうかもしれません。それを避けるため、事前に確認を取っておくことが大切です。
    配偶者や子どもは、あなたの家族と同居、またはその近くで暮らすことに抵抗がないのか。その土地にあなたや配偶者が勤務できる仕事はあるのか。子どもが納得できる転校先があるのか。保育園に通う未就学児の場合なら待機児童にならなくてすむのか。特に大きな環境の変化は、子どもにとってストレスになるかもしれません。新しい環境になじんでもらうため、親として、細やかなフォローが必要です。
    あなただけでなく、家族の気持ちや希望、ワークライフバランスも考慮してからUターンを提案しましょう。
    
    ◯Jターンとは?
    故郷から進学や就職をきっかけに都会へ移住した後、故郷に近い大都市圏や中規模の都市へ移り住むことをJターンと呼びます。
    例えば、静岡県裾野市で生まれ育った人が、進学を機に東京へ移住。転職をきっかけとして静岡県内で最大の人口を有し、県内唯一の政令指定都市でもある浜松市に移住した場合はJターンにあたります。
    
    ◯Jターンのメリット
    ・親の協力を得やすい・親元へ駆けつけやすい
    両親や親族のもとに車で行ける距離に住むことで、生活上の安心感が得られます。日頃からコミュニケーションが取りやすく、親が急病になったなど緊急の際にもすぐに駆けつけらますし、将来的に介護が必要になった時も通いやすいでしょう。
    子育て世代であれば、どうしても夫婦で外出しなければいけない場合に、親に子どもを預けやすい点も利点となります。
    
    ・都会の暮らしとのギャップが小さい
    地方といえども、県庁所在地などの地方都市であれば、比較的公共交通機関が整備されていますし、一通りの商業施設や娯楽施設は揃っています。都会の利便性も享受したいのなら地方都市の方が暮らしやすいかもしれません。
    
    ・故郷と文化・風習が似ており、なじみやすい
    全くなじみのない地域にIターン移住したあとで、文化・風習の違いからカルチャーショックを受ける。移住エピソードでよく耳にするケースの一つです。
    その点、故郷から近ければ、文化・風習が似ている可能性が高く、すぐに移住先の暮らしになじむことができるでしょう。
    
    ◯Jターンのデメリット
    ・収入が落ちやすい
    厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」では、全国の月給の平均額307,400円より収入が高かったのは大都市を抱える東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の6都道府県のみ。地方都市は田舎よりも求人数は多い傾向にあるものの、大都市と比べると給与は低めであるのは否めません。
    ただし地方都市は大都市に比べ、物価や住居費、地価が抑えられやすいので、生活の質が下がる可能性は低いでしょう。

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    ■Iターンとは?
    
    都会で生まれ育った人が、故郷にない要素を求めて田舎に移住するのがIターンです。Iターンの魅力に加え、Iターンでよくある問題も取り上げます。
    
    ◯Iターンとは?
    主に大都市に生まれ育った人が、進学や就職をきっかけとして別の地方へ移り住むのがIターンです。例えば、東京都足立区で育った人が起業などを機に、愛媛県伊予市に移住した場合はIターンにあたります。
    
    ◯Iターンのメリット
    ・都会よりも生活費が抑えられる
    地方は都会と比較して、物価や住居費、地価が安いことが多く、都会暮らしより生活費が抑えられる傾向にあります。
    また、ただ出費が減るだけではなく、生活の充実も望めます。都会で新鮮な食材を手に入れようとすると値が張ることがありますが、地方では新鮮な地元食材が安価で手に入れやすく、住居に関しても都会にいるよりも安い家賃で広い家に住むことができ、生活の充実も望めます。
    
    ・都会よりも通勤ストレスが減る
    都会での通勤といえば、すし詰め状態の満員電車やバスを連想する人も多いでしょう。そういった通勤にストレスを感じている人もいるはず。
    一方、田舎は電車やバスなどの公共交通機関が都会ほど発達していないため、主な移動手段は車であることが多いです。人混みに揉まれず、自分のペースで移動ができるのは大きな違いですね。
    
    ◯Iターンのデメリット
    ・近所の人との積極的なコミュニケーションが求められることも
    都心の、特にマンションやアパートといった集合住宅暮らしだと、隣に住む人の顔を知らないことも珍しくはありません。さらに地域のイベントがあっても、開催されていることすら知らなかった……なんてくらい気ままな暮らしができます。
    反対に、地方では、地域の活動やイベントへの参加など、日頃から近所の人と密なコミュニケーションが求められることもあります。田舎の密なコミュニケーションになじめるか不安な人は移住先として人気の高く、地方でも移住者が多い地域も選択肢に入れてみるとよいでしょう。そういった地域なら、自分の同じ感覚を持った先輩移住者も多く、負担を減らせるかもしれません。
    
    ・商業施設や娯楽施設が少ない
    買い物する場所にも困らず、娯楽施設も豊富な都会に比べると、地方にはそういった施設が少なく、利便性が低い傾向にあります。た住居を構えた場所次第では、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが近くにないことも。そこは発想を切り替え、生活必需品を買い出しに行く日を決めて計画的に生活することで豊かな暮らしが楽しめるでしょう。
    
    ■あなたにぴったりの移住方法で、理想的な候補地を見つけて
    
    一口に移住と言っても様々なパターンがあります。あなたの移住先探しの条件や希望、ライフスタイルに適している移住方法はあったでしょうか?この記事で紹介したそれぞれの移住の形態のメリット・デメリットを踏まえて、じっくり時間をかけて移住先を検討してみてください。
    
    移住を考え始めたばかりの人は、自分が望む移住先での暮らしを具体的に想像できていないことも多いでしょう。そういった方は、まずは「理想の暮らし診断」で、自分が移住先探しで重視したいことを診断でチェックしてみてください。
    
    ▼理想の暮らし診断
    https://pitamachi.com/diagnose/desc
    
    ▼関連記事
    ・Iターン転職の方法は?都会を離れて働くメリットと注意点
    https://pitamachi.com/municipality/topics/321
    ・IターンとU・Jターンの違い|Iターンのメリット・デメリットは
    https://pitamachi.com/municipality/topics/309

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