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【移住ストーリー】循環型の暮らしを体験できる場所をつくりたい【四万十市地域おこし協力隊】

関連ワード: 地域おこし協力隊
投稿日:2023/5/10 更新日:2023/5/10
  • 実際にやってみたからこそ、一人ではできないとわかったこと

    佐倉桂さん(53歳)
    移住時期/2019年6月末
    どこから/千葉県(神奈川県出身)
    
    <四万十市への移住のきっかけは?>
    
    ​二人の子どもが高校を卒業したら、山の中で暮らしたい、自給的な暮らしがしたい、と10年以上前から考えていました。
    
    月に何回か、山梨県の農家さんや千葉県の自然農のワークショップなどに通う中で、同じような考えの仲間と出会って、その仲間の一人が四万十市に移住したので、訪ねて行ったのが2018年8月のことです。
    
    台風で大雨が続いて最悪な天候でしたが、自分が理想とする暮らしを当たり前に送る人々の暮らしがそこにはあり、こんなところで生活できたら良いなぁ、と感じました。
    
    
    実際に移住するまでには紆余曲折があり、ギリギリまで悩みましたが、協力隊募集に受かって仕事と家が確保できたので、四万十市に移住することができました。
    
    
    <四万十市へ来てから暮らしで変化したことは?>
    
    自給的・循環的な暮らしを実際にやってみることができたことがとても大きいです。
    
    なるべくゴミを出さない、水を汚さないといった環境にやさしい持続可能な暮らしをしつつ、 自分が食べる分のお米や野菜を作ることは、ずっとやりたかったことでした。
    
    実際に米作りをやってみて、一人ではできない、ということも分かりました。
    
    ある程度の収量を目指すなら、仲間との協力は必要ですし、機械を一切使わずに田植えから収穫、脱穀などすべて行うことは理想ですが、やはり機械を必要に応じて使うことも大事ですね。
    
    農業体験やお手伝いではなく、自分で実際にやってみたからこそ実感したことです。

  • “山のものを町で売る”地元の人の活動をお手伝い

    <協力隊のミッションについて教えてください>
    
    町から車で50分くらいの中山間地域が担当エリア。活性化をテーマにフリーミッションで動いていますが、山の中にいるだけでは、高齢化や衰退する経済を何とかすることは難しい、と感じています。
    
    メインは農業関係の活動支援で、3つのグループをそれぞれサポートしてきました。
    
    東京の飲食店や産直の店に出荷している「四万十のしずく」。
    
    “山のものを町で売る”というコンセプトで16年以上続いている「東富山の店」(天神橋商店街)。
    
    そして最近、法人化した農業法人「いーすとみやま」の活動にも関わらせていただきました。
    
    お手伝いする中で、やはり収益化が課題だと思い、今は協力隊退任後の事業と絡めて、ネットショップで米や野菜、加工品を販売する仕組みを作ろうと準備を進めています。
    
    
    <今後やってみたいことは?>
    
    2022年3月に退任後は、今、住んでいる地域からは離れることになってしまいますが、四万十市に循環型の田舎暮らしを体験する施設を作るため、準備を進めています。
    
    農薬不使用で米づくりをしている方がいて、研修生を募集しているので、近くの空き家に手を入れて長期で受け入れられる場所を作りたいと思っています。
    
    もともと建築士として住宅に関わっていた経験から、空き家活用にもとても関心がありました。古い家は、湿気による床下の傷みや、冬の寒さなどの課題があるため、ある程度の快適性を確保した家を増やすことで、外から来る人に提供できたら、と思っています。
    
    
    <これから移住したい方へアドバイスをお願いします>
    
    四万十市は、豊かな自然とパワーにあふれた場所です。それを活かした暮らし方は無限大!
    
    都市での暮らしでは考えられないような可能性に満ちた場所ですが、遊びに来るのと暮らすのとでは全然違います。
    
    地域ならではの独特な文化もあり、自分の常識が通用しないこともあるかも。それも全部ひっくるめて、四万十市での暮らしをとことん楽しんでいただきたいと思います!
    
    
    ▼四万十市地域おこし協力隊HP
    https://40010city.com/
    
    ▼しまんとの山暮らし
    https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000186875
    
    ※このインタビューは2022年1月現在の内容です。

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