移住マッチングサービス

Iターン移住で活用できる支援制度は?|支援制度の具事例も紹介

投稿日:2022/12/12 更新日:2022/12/12
  •  

    生まれ育った場所ではないけれど、何だか惹かれる、ここに住みたいと考えて移住してくるIターン。でも初めて住む土地だと、生活するにあたって何かと不安がありますよね。でも安心を。国や各自治体が特色ある助成を様々に行っています。Iターンに興味があり、移住を真剣に検討していている人に向けて、移住の不安を解消する情報をお届けします。
    
    ■Iターン移住とは?どんな人がIターン移住する?
    
    その地に魅力を感じているほか、都会生活に疲れた、のびのびと子育てがしたいなどでIターン移住を検討している人もいるでしょう。引っ越してから後悔しないため、どんな人がIターンに向いているか、ご紹介します。
    
    ◯Iターン移住とは
    よく耳にするUターンは、進学や就職などで生まれ育った土地を離れて生活したあと、地元に戻ることですが、主に大都市に生まれ育った人が、進学や就職をきっかけとして別の地方へ移り住むのがIターンです。例えば、東京都足立区で育った人が新卒時の就職や起業などを機に、群馬県嬬恋村や沖縄県名護市などの地方に移住した場合はIターンにあたります。 
    
    ◯Iターン移住に向いている人の特徴
    ・都市部での生活に疲れた人
    人口が過密状態の都市部では、毎日の通勤ラッシュや仕事での競争に疲れている人も多いはず。日々に忙殺されていくうち、自分らしい働き方、暮らし方を考えて、ゆったりとした時間を求める人もいるでしょう。リモートワークの普及によって地方でも仕事がしやすくなったこともあり、より前向きに移住を考えている人が増えています。
     
    ・生活費を下げたい人
    都会と比較して、物価や住居費、地価が安いことが多く、地方は生活費が抑えられる傾向にあります。ただ出費が減るだけではなく、生活の充実も望めます。都会で新鮮な食材を手に入れようとすると値が張ることがありますが、地方では安価でフレッシュな地元食材を手に入れやすく、住居も都会よりも安い家賃で広い家に住むことができるでしょう。
    
    ・よりよい子育て環境を求めている人
    自然溢れる環境でのびのびと育児をしたいと、妊娠や出産を機にIターンをする家族もいます。地方には山や川、海などバラエティ豊かな自然の遊び場が充実しています。山、川、海のどれが好きか、どういった環境に囲まれて子どもを育てたいかなどを基準にして移住先を選んでもいいかもしれません。
    都心では、主にマンション暮らしで、子ども部屋を確保するのも難しいこともあります。地方は都市部と同等の家賃で、より広い部屋に住めることが多く、子ども部屋はもちろん、家族それぞれのスペースを確保しやすいのも魅力です。子どもが思春期になり、プライバシーを気にするようになってもプライベートが守られます。
    
    ・地方創生に活かせるスキルなどを持っている人
    都会でキャリアを積んでいくうちに、もっと自分が活躍できる場がほしいと感じている人にとっても地方は魅力的です。地方では、地元の人にはない視点で町おこしや産業の振興ができる人材を求めています。自分が持つスキルやキャリアを活かし、地域貢献したい人にもIターン移住は向いているでしょう。
    
    ■Iターン移住で活用できる国の主な支援制度
    
    地方創生の一環として国の支援制度があります。Iターン移住者で条件に当てはまるなら必ず申請してほしい2つの助成金をご紹介します。
    
    ◯国が提供している支援制度
    ・移住支援金
    移住支援金は、東京23区に在住、または通勤者で、東京圏外や東京圏内の条件不利地域へ移住し、起業や地元企業へ就業を行う人への支援です。テレワークで移住前の業務を継続する人も対象者となります。支援金は都道府県・市区町村から共同で支給されます。家族なら100万円以内、単身者の場合は60万円以内で都道府県が設定する額が交付されます。
    
    ▼内閣官房・内閣府総合サイト「移住支援金」
    https://www.chisou.go.jp/sousei/ijyu_shienkin.html
    
    ・起業支援金
    起業支援金は、地域の課題解決につながる社会的事業を新たに関する起業を行う人を対象に、起業のための支援と助成を行う制度です。事業の分野は幅広く、例えば、子育て支援や地域産品を活用する飲食店、買い物弱者支援、まちづくり推進などがあげられます。起業計画の審査や事業の立ち上げへ向けた伴走支援と最大で200万円の事業費の助成を行います。
    
    ▼内閣官房・内閣府総合サイト「起業支援金」
    https://www.chisou.go.jp/sousei/kigyou_shienkin.html

  •  

    ■Iターン移住で活用できる自治体の支援制度
    
    移住先の下見、引っ越し、住宅取得、就業のための面接など、移住をすると生活ががらっと変わるため、支出も増えます。それらをサポートするため、独自の支援を用意している自治体もあります。あなたに合う支援制度を利用できる地方を移住候補地にしてもいいかもしれません。
    
    ◯移動・宿泊に関するIターン支援
    ・岡山県備前市
    岡山県備前市には、移住前の住宅・仕事探し、生活環境の調査にかかる宿泊費を支援する「移住調査宿泊費補助金」制度があります。市内の民間宿泊施設の宿泊費を家族の場合は最大5万円、単身の場合は最大2万4千円補助します。利用するには7日前までに申請が必要です。
    
    ▼岡山県備前市「移住調査宿泊費補助金」
    https://www.city.bizen.okayama.jp/site/bizen/9668.html
    ▼【ピタマチ】岡山県備前市ページ
    https://pitamachi.com/municipality/detail/173
    
    ・長崎県五島市
    長崎県五島市は「面接旅費助成」、「短期滞在住宅」の2つの移住希望者の支援を行っています。「面接旅費助成」は移住を目的として、市内企業への就職のための活動、市内で起業するために必要な調査を行う際の旅費や2泊までの宿泊費について、かかった費用の3分の2以内で、1人あたり上限6万円が助成されます。40歳未満など、諸条件に該当する人が対象です。
    五島市への定住に向け、仕事探しや住まい探しの拠点等として短期的に利用できるのが「短期滞在住宅」です。1カ月以上3カ月未満の利用で、入居利用料は無料です。ただし水道光熱費や通信費、退去時の清掃費などは負担の必要があります。
    
    ▼長崎県五島市「面接旅費助成」
    https://www.city.goto.nagasaki.jp/iju/020/030/20190203131428.html
    ▼長崎県五島市「短期滞在住宅」
    https://www.city.goto.nagasaki.jp/iju/030/050/20190203154716.html
    ▼【ピタマチ】長崎県五島市ページ
    https://pitamachi.com/municipality/detail/176
    
    ◯引っ越しに関するIターン支援
    ・青森県十和田市
    青森県十和田市では、転入前の住宅の家財の移転に要した引越し費用について、かかった額の3分の2、上限10万円までの引っ越し費用を補助しています。対象は40歳未満の若年層、または子育て世帯で自己意思によって転入した人です。
    
    ▼青森県十和田市「十和田市へ移住(転入)したかたの引越し費用を補助します」
    https://www.city.towada.lg.jp/kurashi/ijuu/ijuu/hikkoshihojo.html
    ▼【ピタマチ】青森県十和田市ページ
    https://pitamachi.com/municipality/detail/135
    
    ・大分県佐伯市
    大分県佐伯市では、住宅の取得費用を補助する「ようこそ佐伯住まいるサポート事業」という支援事業を用意しています。市内に5年以上の定住目的で住宅を新築、または中古住宅を購入、あるいは賃貸後、居住を始めた人を対象に、引っ越し費用の3分の2、上限20万円、仲介手数料の上限5万円を助成しています。
    
    ▼大分県佐伯市「ようこそ佐伯住まいるサポート事業」
    https://www.city.saiki.oita.jp/kiji0032381/3_2381_56_smilesupport.pdf
    ▼【ピタマチ】大分県佐伯市ページ
    https://pitamachi.com/municipality/detail/215
    
    ◯住まいに関するIターン支援
    ・青森県つがる市
    青森県つがる市は、転入予定、または転入後1年以内の世帯、または、既につがる市に移住しており、子育て・若年夫婦世帯移住応援事業で家賃補助金の交付を受けた世帯を対象に、50万円以上の住居の取得費用を補助する「移住者マイホーム応援事業」を実施しています。上限60万円とし、住宅取得費用の10%が基本額として補助されます。さらに他の条件に当てはまれば補助金が加算されます。
    住宅取得に関して、新築やリフォーム工事を行った業者や購入した宅地建物取引業者が市内にある場合、一律10万円が補助されます。また子育て世帯は上限30万円とし、小・中学生の子ども1人につき10万円が加算されます。
    
    ▼青森県つがる市「移住者マイホーム応援事業」
    https://tsugaru-life.com/?page_id=109
    ▼【ピタマチ】青森県つがる市ページ
    https://pitamachi.com/municipality/detail/279
    
    ◯結婚・出産・子育てに関するIターン支援
    ・長野県上松町
    長野県上松町は、夫婦の双方が町の住民基本台帳に記載され、祝金の申請をした日から5年以上本町に共住する意思がある場合に、結婚と新生活への支援で現金20万円+商品券5万円分の祝金が支給されます。さらに結婚にともない、購入・新築・賃借した新居へ引越しをした夫婦には、費用の上限を60万円として「新生活支援補助金」の助成もされます。
    
    ▼長野県上松町「上松町の結婚に関する各種制度について」
    https://www.town.agematsu.nagano.jp/kurashi/sumai_seikatsu/iju/kekkonseido.html
    ▼【ピタマチ】長野県上松町ページ
    https://pitamachi.com/municipality/detail/287
    
    ・宮城県伊具郡丸森町
    宮城県伊具郡丸森町の「丸森町家事・育児支援サービス利用応援事業」は、家事・育児支援サービスの利用費の一部を助成する事業です。町内在住の未就学児のいる保護者を対象に、1世帯につき、町の登録事業者サービスを利用する際に使える5万円分のクーポンが交付されます。
    
    ▼宮城県丸森町「家事・育児支援サービス利用応援事業のご案内」
    https://www.town.marumori.miyagi.jp/education/detail.php?content=882
    ▼【ピタマチ】宮城県丸森町ページ
    https://pitamachi.com/municipality/detail/261
    
    ■各種移住支援を活用して後悔のないIターンを
    
    移住に関する各種支援が手厚い地域なら、初めての土地でも心強く感じられるかもしれません。移住を考え始めたばかりの人は、自分が望む移住先での暮らしを具体的に想像できていないことも多いでしょう。そういった方は、まずは「理想の暮らし診断」で、移住後の暮らしで重視したいことを診断でチェックしてみてください。
    
    ▼理想の暮らし診断
    https://pitamachi.com/diagnose/desc

ログインとユーザーネームの登録が必要です。