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離島暮らしのメリットとデメリット|選ぶときに重視したいポイント

投稿日:2022/9/6 更新日:2022/9/6
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    島国である日本には、多くの離島が存在します。地方移住を考える人のなかには、離島で海や豊かな自然を身近に感じながら暮らしたいと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、実際の離島生活のイメージがわきづらいという人も多いでしょう。
    
    この記事では、離島暮らしのメリットとデメリットをご紹介します。また、離島への移住を検討している人に向けて、移住先を選ぶときに重視したいポイントもあわせてご紹介します。
    
    ■離島暮らしのメリット
    離島暮らしには、都会暮らしでは味わえない離島ならではのメリットがあります。自然が好きな人やのんびりと過ごしたい人だけでなく、仕事で成功を収めたい人や起業をする人にとってもメリットが得られる可能性があるので、島移住を考えている人はぜひ参考にしてください。
    
    ◯自然豊かな環境を満喫できる
    海に囲まれた離島は、徒歩圏内でも手つかずの大自然に触れることができます。都会ではなかなか目にすることのできない絶景も、日常的に見られるかもしれません。海の透明度が高いことも多く、綺麗な海でダイビングやシュノーケリングなどのマリンレジャーを気軽に楽しめます。
    
    また、自然豊かな環境での経験は、子どもにとって感性や探究心などを育める機会となり、子育てにもよい環境といえます。
    
    ◯新鮮な食材を味わえる
    島内でとれた野菜や魚、肉などを新鮮なうちに食べられることが多いでしょう。離島では農業や漁業、畜産業といった一次産業が盛んな傾向があり、島内で採れた野菜や魚などを安く買えることがあります。また場合によっては、そうした産業を営む島民から直接譲ってもらえることもあるでしょう。こうして島のさまざまな特産品をたっぷりと味わえる点は、離島暮らしの魅力といえます。都会では見かけなかった食材に出会う機会もあるかもしれません。
    
    ◯起業した際の競合が少ない
    離島は、都会ほど企業数が多いわけではありません。起業した場合の競合が少ないため、新しく事業を立ち上げたい人にもおすすめです。島によっては、創業または事業拡大を行う人を対象に、設備投資金や人件費、広告宣伝費など、必要な資金の一部を補助する制度もあり、チャレンジしやすい環境といえるかもしれません。
    
    ◯家族との時間を取りやすい
    面積が狭い島では、家から近い場所で働くことが多くなります。職場までの通勤時間が短いため、プライベートの時間が増えて家族との時間も取りやすくなるでしょう。夫婦でゆっくりと過ごせたり、子どもの成長をより近くで見守ることができたりとかけがえのない時間を過ごせます。
    
    ■離島暮らしのデメリット
    離島暮らしには、メリットだけでなく、不便さをはじめとしたいくつかのデメリットも存在します。ここでは、具体的なデメリットについて紹介しますので、島移住を検討している方はメリットとあわせて事前に確認しておきましょう。
    
    ◯収入の水準が低い
    都会と比較すると、離島の収入は低い傾向にあります。しかし収入が下がった分、生活コストを下げることができれば、余裕を持った暮らしができるでしょう。離島には野菜を育てたり、魚を釣ったりして自給自足が可能な環境が多く、生活コストを下げることは都会より比較的容易であるといえます。
    離島暮らしを始める前に収入と支出を予測し、無理なく生活できるか確かめておくことが大切です。
    
    最近ではリモートワークが可能な仕事も多いため、場合によっては都会で行っていた仕事を継続できるかもしれません。この場合、移住後に急いで仕事を探したり、収入が変化したりする心配がなくなるので、気持ちに余裕を持って移住を始められるでしょう。今の仕事がリモートワークに対応できるかどうか確認し、対応できる場合は移住後も同じ仕事を続けるか検討してみてください。
    
    ◯教育機関や医療機関が少ない
    島によっては、教育機関や医療機関などの公共機関が少ないことがあります。
    教育面では学校や学習塾が少なく、子どもの教育に関する選択肢が狭まるかもしれません。また医療面では、島内の病院は専門的な医療設備が整っていない場合もあるため、治療の選択肢が少ないこともあります。移住後に島外の学校へ通学する、病院に通うことを検討している人は、事前に最寄りの学校や病院までの交通手段や所要時間を調べておくと安心でしょう。
    
    ◯店が少なく閉店時間が早い
    離島は、人口が少ない傾向にあります。そのため買い物ができるお店や飲食店が少なく、購入できる物の選択肢が限られるでしょう。地域によっては大型スーパーマーケットやコンビニエンスストアが少なかったり、そもそもなかったりする場合もあり、都会に比べると日常生活が不便に感じることがあるかもしれません。お店がある場合でも閉店時間が早く、夜間の買い物に不便なケースも見られます。
    しかし近年では、インターネットショッピングが発達しています。配達地域に離島が含まれていることも多く、商品を直接自宅に届けてもらえるので、離島生活には特に便利です。ただし、送料が高くついたり、商品が届くまでに日数がかかる場合があるので注意しましょう。

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    ■離島を選ぶときに重視したいポイント
    離島への移住に関するメリットとデメリットを踏まえた上で移住先を考える場合、どのような点に注目したらよいのでしょうか。ここでは、移住先となる離島を選ぶときに重視したいポイントについてご紹介します。
    
    ◯インフラ
    島によっては、インフラが十分に整備されていないことがあります。電気やガス、水道が家に通っていない場合もあるかもしれません。特に離島では、下水道設備が整っていない地域も多く、トイレが水洗式でないこともあるようです。また電車やバスの運行本数が少なく、移動に自家用車が欠かせない場合もあります。人口が多く、規模の大きい島は比較的インフラが整っていることが多いので、自分が許容できる不便さを検討した上で、移住先を選びましょう。
    
    ◯島外へのアクセス
    ショッピングや遊び、帰省などのために島外へ行きやすい環境であると便利です。例えば橋で本土とつながっている島であれば、車での往復が可能です。また、高速船やフェリー、飛行機などの直通便が通っていると、さらに利便性が上がるでしょう。都市圏との往来が便利であれば、平日は都市圏で働いて週末は島で過ごす週末移住も叶うかもしれません。
    
    ◯補助金、助成金
    移住者に対して、補助金や助成金などの移住支援制度を設けている島もあります。例えば、定住の意思があることを条件として家賃や礼金の一部に対して補助を行う、などが挙げられます。支援内容は、自治体ごとに異なりますので、自治体のホームページに掲載されている情報をチェックしたり、電話で担当窓口に問い合わせてみるのがおすすめです。
    
    ■ぜひ離島も移住先の候補に!
    離島暮らしには、都会暮らしにはないメリットとデメリットがあります。しかしそれぞれをきちんと確認し、デメリットには対策を講じることで、離島ならではの充実した生活を送れるでしょう。
    また、移住先の離島を選ぶときは、ご紹介したポイントを踏まえて検討するのがおすすめです。
    
    地方移住を考える人は、ぜひ、離島も移住先の候補として検討してみてください。都会暮らしでは体験できない貴重な経験が、生活をより豊かに、より穏やかなものにしてくれるかもしれません。

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