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夕方の海辺。ふと目をやると、親子の姿。沈む夕日を三人で眺め、いっしょに自転車で帰っていった・・・ (村本さん)「仕事の撮影で福岡の糸島市を訪れたとき、海での撮影だったんですが、ふと目をやると、砂浜の向こうでお父さんと娘さん二人が遊んでいたんです。手をつないだり、夕日を三人でぼーっと眺めたりしていました。最後、自転車に乗って一緒に帰っていったんです。 そのときですかね、移住を意識したのは。私もあんな時間をもっと増やしたいって思ったんです」 東京で日々忙しく働いていた村本さん。移住を「現実の選択肢」として意識したきっかけは、そんな何気ない光景でした。海辺で感じた本当の豊かさが、心の芯の部分に響き、「家族の時間が当たり前に持てる場所」を求めるように(Vol 02に続く)。
(写真はイメージです)
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移住までのこと
「もともと移住は考えてもいなかった」という村本さん。勤めていたサントリーを退職後、2018年にブランディングスクールを立ち上げ、オンラインで全国の起業家やこれから起業する人を支援する仕事をしていました。 そんな折り、糸島で見かけた親子の風景をきっかけに「いつか移住できたらいいな」という憧れを抱き始めます。 最初は糸島への移住を考えていました。福岡出身の村本さんにとって、糸島は福岡市からも近く、山も海もある魅力的な場所だったためです。 一方で、子どもとキャンプで訪れたことのあった八ヶ岳周辺も好きな場所でした。白州蒸溜所のある白州(山梨県北杜市)も、サントリー時代から馴染み深い土地でした。 転機となったのは新型コロナウイルスの流行。 それまでは働く場所ありきで暮らす場所を決めるのが当たり前だったのが、オンライン化が進んだことで「自分が暮らしたい場所で暮らして、働く」という考えが広まったのです。 そんなとき、東京の友人が山梨県小淵沢に別荘を購入し、「使わない時は使っていいよ」と誘われます。その別荘に3泊滞在し、スーパーで買い物をしたり、朝晩の食事を作ったりして、地方で『観光ではない日常』を体験。現地で不動産もまわり、移住への思いが一気に加速します。
八ヶ岳周辺から富士山方面を見た風景
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