東京に疲れたら田舎への移住がおすすめ｜田舎で暮らす魅力とは

忙しない東京生活に疲れを感じ、穏やかな生活を送りたいと考える人は多いでしょう。そんな人には、田舎への移住がおすすめです。リモートワークをはじめ働き方が多様化している昨今では、仕事を変えなくても田舎暮らしを実現できる可能性があります。

この記事では、移住を検討する人の後押しとなるような、田舎で暮らす魅力についてご紹介します。移住をするときの注意点についてもご紹介するので、今後の移住検討の参考にしてください。

■東京に疲れたと感じる主な原因

東京には、東京で生まれ育った人のほか、就職や転勤で東京に住むことになった人もいるでしょう。しかしいずれの場合も、東京での生活に疲れを感じている人が少なくありません。
なぜ、東京暮らしに疲れを感じる人が多いのでしょうか。ここでは、東京に疲れたと感じる人たちが挙げる主な原因をご紹介します。

○人の多さ
東京は住む人が多く、特に通勤通学時間帯の電車は混雑します。毎日のように満員電車に乗る生活に、ストレスを抱える人は少なくありません。
休日でも街中、カフェやレストランなどの飲食店、話題のスポットには人が多く、混雑しやすい傾向があります。そのため、好きなところに行くことを混雑が理由であきらめる人もいるかもしれません。
こうして人混みによって、疲れてしまうことがあるでしょう。

○仕事の厳しさ
東京のビジネスシーンは目まぐるしく変化し、スピード感を持った対応を求められることがあります。人が多い分、要求されるレベルは高く、競争が激しくなる場面も多いといえます。また、競争によって能力が底上げされやすい環境であることが多い一方で、周りとの人間関係が上手く行かなくなることがあります。
常に無理をして、前向きに行動しなければならない働き方に疲れてしまうケースがあるでしょう。

○住宅の狭さ
東京は47都道府県のなかで、一住宅あたりの延べ床面積がもっとも狭いというデータがあります。狭い部屋が苦手な人にとっては、ストレスを抱えやすい環境となるでしょう。コロナ禍で在宅時間が増えた結果、部屋の狭さがより気になり、ストレスを抱える人もいるかもしれません。

【出典】国土交通省「令和３年度　住宅経済関連データ　２.住宅の規模（２）一住宅当たり延べ床面積の都道府県比較」
https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html

○お金の負担
都内は家賃相場や駐車場代が高く、固定費が高額になりやすい傾向があります。
さらに、住む場所によっては最寄りのスーパーの価格帯も高く、毎日の生活費がかさむこととなります。
子育てをしている家庭では食費や教育費など出費の機会が多い分、負担はより大きくなるでしょう。

○自然の少なさ
都会には建物が集まっており、緑を目にする機会が少ない傾向にあります。海、山などの雄大な自然は、都会で暮らしていると日常的に触れることは難しいでしょう。
自然に触れるために出かけたくても、近年では新型コロナウイルス感染症拡大の影響から遠出して自然に囲まれる機会を得にくく、よりストレスを感じてしまう人も多いかもしれません。

■東京に疲れた人におすすめしたい移住の魅力
東京暮らしに疲れを感じている人には、穏やかな生活が叶いやすい田舎への移住がおすすめです。
ここでは、田舎へ移住することの魅力をご紹介します。

○自然豊かな環境で暮らせる
日常的に自然に触れられる地域に移住し、澄んだ空気の中で季節の移ろいを感じながらゆったり過ごすことで、リラックスした心持ちで生活を送れるようになるでしょう。登山やサーフィン、釣り、キャンプなど、アウトドアの趣味も楽しみやすく、ストレス解消にもつながりやすいといえます。子育てにおいても、子どもに都心ではできなかった経験をさせてあげることができるかもしれません。

また、採りたての野菜や魚介などが手に入りやすい点も、大きなメリットであり魅力です。スーパーマーケットや道の駅などで特産品が安価で買えることもあるでしょう。

○人の多さに悩まずに済む
静かな地域への移住であれば、都会の喧騒に悩まされることは少なくなります。
飲食店の入店待ちやレジ待ちの行列なども、回避しやすくなるでしょう。満員電車に乗って通勤することもなくなり、日々のストレスを大きく減らせます。人が少ないためゆったりとした雰囲気があり、競争による消耗もしにくくなるといえます。

○低い家賃で広い家に住める
田舎は都会と比べて、家賃相場や土地代が低い傾向にあります。
選べる間取りの自由度が上がり、広い家にも住みやすくなるでしょう。土地を購入すれば、設計段階から理想の住まいを実現することも可能です。

■東京に疲れた人が移住するときの注意点

憧れや勢いだけで移住をしてしまった場合、移住前に想像していた暮らしと現実とのギャップの大きさに「こんなはずではなかった」と後悔してしまう人も少なくないようです。
ここでは、そのような後悔をしないために移住前にあらかじめ検討しておきたい点をご紹介します。

○移住の目的をはっきりさせる
移住の目的が曖昧なまま移住してしまうと、移住先で困ったことがあった際、我慢できずに都会へ戻ってしまうケースが見られます。トラブルが起きた際も移住先に住み続けるモチベーションを保つためにも、あらかじめ移住の目的を明確にしておきましょう。
移住セミナーに参加して移住経験者の話を聞き、実際の経験談を参考にするのもおすすめです。多くのセミナーは無料で参加できるので、情報収集に便利な機会となるでしょう。

○仕事や収入面について考慮する
移住にともなって転職する場合は、希望する職があるのかを確認しておくことが大切です。地域によっては企業数が少なかったり通勤できる距離にある会社が少なかったりして、就職先の選択肢が限られてしまう可能性があります。

また、賃金が低い地域もあり、都会にいた頃より収入が下がってしまうケースもあります。移住前に収入がどのくらいになるかシミュレーションし、自治体が設けている移住者向けの支援金や補助金などを活用することも検討しておきましょう。

○家族と意思疎通を図る
パートナーや子どもがいる場合は、自分だけでなく家族の気持ちも尊重して移住を決めることが重要です。仕事や学校の都合、これまでに築いた人間関係があるため、移住することに対しての共感や納得感が必要となるでしょう。

○移住先の生活利便性を確認する
移住先によっては、コンビニエンスストアやスーパーマーケットが少なく、不便を感じるかもしれません。そのため、事前に生活利便性を確認することが必要となるでしょう。

医療機関の数が少ない地域もあるため、妊娠中の人や持病がある人などは、特に注意が必要です。

また、子どもがいる家庭では、教育環境についても十分に考慮しましょう。地方では、都会と比べて学校や学習塾などの教育機関の数が少なく、選択肢が限られてしまう可能性があります。あらかじめ移住先の教育環境を確認し、学習塾についてはオンライン教育の利用も検討しておくとよいでしょう。

なお、移住で失敗しないためのポイントについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
▼地方移住で失敗しないためには？｜事前にチェックしたいポイントとは
https://pitamachi.com/municipality/topics/377

■東京に疲れたら田舎への移住を

忙しない東京での生活に疲れたら、今の感情に素直に、そして柔軟に、田舎への移住を検討してみてください。

移住には、これまで関わりのなかった新天地へのIターン移住だけでなく、就職や進学など何らかの理由で上京したあと、再び地元や地元近くの地方都市に戻って働くUターン・Jターン移住という形態もあります。都会で一人暮らしを経験してから、再び実家に住むのもよいでしょう。

豊かな自然に囲まれて綺麗な空気が吸える穏やかな生活に心の余裕も生まれ、より快適な人生を送れるかもしれません。