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8年かけて見つけた「自分らしく働き、自分らしく暮らせる場所」は、玉野市の地域おこし協力隊でした。

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投稿日:2024/3/11 更新日:2024/3/11
  • 特定の故郷がない自分にとっての「ふるさと探しの旅」

    令和6年から、玉野市では2名の地域おこし協力隊が活動しています。
    パイオニアとなる第1期生の地域おこし協力隊として移住関連業務を担当する金子さんにお話を伺います。
    
    ※地域おこし協力隊とは
    地域おこし協力隊は、都市部から地方に移住し、地域ブランドや地場産業の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。
    
    
    
    ●金子 美穂さん
    玉野市地域おこし協力隊(移住・定住業務)
    特定の出身地なし(新潟県新潟市生まれ)
    幼少期から両親の転勤で様々な地域で育ち、大学進学を機に埼玉で暮らし始める。
    医療ソーシャルワーカーやケアマネージャーを経て、趣味の国内旅行をしている中で、瀬戸内エリアに魅かれ、岡山県で暮らしたいと考えるようになり、2019年から認定NPO法人ふるさと回帰支援センターで岡山県専属相談員として勤務。
    2023年12月玉野市へ移住。
    
    
    
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    幼少期からたくさんの地域で過ごしてきた金子さん。
    玉野市に魅力を感じたキッカケや、現在の生活、今後の展望についてお伺いしました。
    
    
    ーーQ:幼少期からたくさんの地域で過ごされた経験がある中で、「瀬戸内エリア」に興味を持ったキッカケは?
    
    金子:「忙しかった仕事を辞めて半年間、青春18切符などを使って友人に会いに行く旅を始めました。そのことがキッカケで旅が好きになり、北海道から沖縄まで気になる地域に行きました。
    その時に岡山に立ち寄って『なんとなく好き』と感じたんです。そして旅の最後に再び瀬戸内を訪れて海を見たときに『帰りたくない』と思いました。
    その後は、休みを利用して岡山に滞在することが増えました。
    この時点ではまだ玉野は出てこないんですが・・・」
    
    
    
    ーーー 岡山に移住したいと考えるようになって、東京有楽町にある「認定NPO法人ふるさと回帰支援センター」で岡山県専属相談員として勤務することに。
    ふるさと回帰支援センターは、全国44の都道府県の移住相談員が、首都圏に住む人の移住のサポートを行っています。
    
    
    ーーQ:岡山県内の地域をたくさん知る中で、実際に玉野市に決めた理由は?
    
    金子:「2020年10月、玉野市で岡山県専属相談員向けの研修があり、1日半しっかりと市内を案内してもらい、居心地の良い町の雰囲気が気に入りました。
    案内してくれた『たまののIJUコンシェルジュ』の森さん(うのずくり実行委員長)が、移住相談員という立場で行政と連携しながら、官と民をうまくつなぎながら移住支援をしている姿を見て、コロナ禍もあり移住の目的を見失っていた私には『これだ!』と思ったんです。
    そこからは、プライベートで訪れる岡山のコースに玉野が入るようになりました。
    その後、玉野市が移住ミッションの地域おこし協力隊を募集していると聞いてすぐに応募しました」

  • 理想の暮らしができる「玉野の魅力」を発信していきたい

    実際に玉野市に移住して1ヶ月が経過した金子さん。
    地域おこし協力隊として情報発信や移住相談、結婚支援事業のサポートなどを担当しています。仕事環境は自宅、市役所、市内に複数あるカフェなどさまざまで、時にはシーバス(コミュニティバス)に乗って市内を巡って情報発信をすることも。
    
    
    ーーQ:実際に玉野に住んでみてどうですか?
    
    金子:「ミスマッチを防ぐために何度も玉野に来ていたので、暮らしてみて大きなギャップはありませんでした。私自身すごく慎重派なので、『移住したい!』と思ってから実際に移住するまでに8年かかりました。もう出戻りしたくないな、という気持ちもあって何度も玉野を見に来ました。
    
    玉野の一番の魅力は、海まで徒歩で行けること!
    宇野港や渋川海岸みたいに観光地化されたところだけじゃなく、とにかく海を毎日見ることができるんです。
    
    それと、田舎過ぎず都会でもない、程よいトカイナカなところも好きです。人との接し方もほどよい距離感で、程よく誘ってくれて程よくほっといてくれるのも居心地いいです。
    海も里山も市街地も全部ここ玉野で完結するので、あらゆる移住希望者に響くのではないかと思っています」
    
    
    
    ーーQ:移住するにあたって苦労したことは?
    
    金子:「移住に向けて引越前に車を購入したんですが、手続きが大変でした。それと、玉野にはセルフのガソリンスタンドが多いんですが、関東ではそんなに運転しなかったので、最初はガソリンの入れ方が分からず困りました。車を運転する生活に慣れるまで1ヶ月ぐらいかかってしまいました。
    もちろん地域さえ選べば車を持たずに生活することもできますよ。暮らしに無いとだめなことは人によって違いますよね」
    
    
    
    ーーQ:今後玉野市で実現したいことは?
    
    金子:「すでに移住支援をしている『うのずくり』があるので、まずはそことしっかり連携していきたいです。それと自分自身『自分の理想の暮らしができるのは玉野だな』って気づくまでに、すごく時間がかかったので、今後は今まで伝えきれていない『知られざる玉野の魅力』を発信していきたいと思っています」
    
    
    ーーQ:最後に、金子さんのオススメの玉野スポットを教えてください。
    
    金子:「王道なのは、王子が岳とかニコニコ岩とかですね。そこから眺める瀬戸内海は本当に素晴らしいと思うし、初めて行った時は衝撃を受けました。
    暮らしてみて好きになったのは『深山公園』です。
    道の駅で有名ですが、実は奥の方に行くと湖があって、今の時期は渡り鳥がぶわーっと密集してるんです。その景色がすごく面白くて好きです。しかも、こんなに面白くて無料なんですよ!」
    
    
    
    玉野に住みたくなるようなアテンドをします!と笑顔で話す金子さん。
    明るく、ついつい話が弾んでしまう人柄が、玉野市地域おこし協力隊移住担当の新たなアイコンとなりそうだ。
    岡山県の移住相談員としての経験と、自分の移住体験を糧に、新たな発信を続ける今後の金子さんの活躍が楽しみです。
    
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    今回、金子さんのお話をお伺いした場所は、玉エリアにある古民家を改装したコミュニティスペース「community lab 月日 tsukihi」
    地元のお野菜を使ったランチを提供しています。
    元たばこ屋さんのレトロな外観と、古民家の持つあたたかい雰囲気、提供されるお食事の丁寧なこだわりを感じる穏やかな空間です。
    
    ▶community lab 月日 tsukihi
    https://www.instagram.com/tsukihi.tama2195/

主催者情報

岡山県玉野市|移住定住サイト「たまののくらし」

https://www.city.tamano.lg.jp/site/lifeoftamano/

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