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仰げば満天の星、絶海の孤島|青ヶ島

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投稿日:2023/10/20 更新日:2023/11/22
  • 伊豆諸島最南端の有人島、青ヶ島。

    ■地域情報 (2022年時点)
    【人口】170人
    【面積】5.96km²
    【人口密度】約 28人/km²
    
    
    
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    ▶アクセス
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    都心から約360km離れた伊豆諸島最南端の有人島で、八丈島からは南に約70kmの位置にあります。
    
    八丈島から
    ・連絡船:3時間
    ・ヘリコプター:20分
    
    
    
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    ▶気候
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    九州の宮崎県と同じ緯度にあり、黒潮に包まれた温暖な気候です。
    島全体を黒潮暖流の流れに包まれ、年間平均気温では東京はもちろん宮崎県よりもいくらか高く、一年を通じて10~25℃と温暖な気候です。
    ただ、青ヶ島の集落がいずれも標高250m以上にあるため、いったん島に上がれば八丈島などほかの島々よりやや涼しく感じられます。
    
    湿度が年間平均85%と伊豆諸島のなかで特別高いので、春特有の嵐や梅雨、秋の台風には注意が必要です。
    
    
    
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    ▶風土
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    島全体が火山で、世界でも珍しい二重のカルデラ構造を持つ美しい自然環境が広がっています。
    カルデラ内部に広がる雄大な自然と外側に広がる太平洋のコラボレーションは、思わず息を呑むほど壮大で美しい光景です。
    海外の環境保護NGOにより「死ぬまでに見るべき絶景13」に選出され、世界的に注目を浴びています。
    
    
    
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    ▶歴史・文化
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    青ヶ島の初期居住者は15世紀頃からと言われています。
    1785年の大噴火で島民は八丈島へ避難し、青ヶ島は一時無人島となりましたが、1835年に再び人々が戻りました。
    古くから畜産で栄えてきた青ヶ島では、牛への感謝をこめて、毎年8月10日に「牛祭り」を開催しています。
    郷土料理や新鮮な海の幸、自生する明日葉などが島ならではの食文化を形成しています。
    
    特産品の「青酎」は各杜氏の製法により異なる味わいが楽しめます。
    
    
    
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    ▶地域コミュニティ
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    青ヶ島は日本一人口が少ない島で、人とのつながりを大切にしています。
    島民は互いに協力し合い、新しいことにチャレンジする環境があります。
    
    医療・福祉・保健施設は「おじゃれセンター」という複合施設で、島民の憩いの場としても利用されています。
    近年ではネット環境が整ってきている事で、シェアハウスや民宿などの施設が増え、移住者や旅行者の受け入れが進んでいます。
    またリゾートバイトなどの求人で島外からの若い人やリモートワークが可能な人々から注目を集めています。
    
    
    
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    ▶観光&アクティビティ
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    民宿の数が少ないため、来島する前に必ず民宿または村営キャンプ場の宿泊予約をする必要があります。
    
    尾山展望公園はカルデラを一望できる絶景ポイントで、観光客に人気です。
    また、地熱サウナ「青ヶ島ふれあいサウナ」は、地熱「ひんぎゃ」を利用した自然のサウナで、観光客から人気があるほか、村民からも愛される村のスポットです。
    「ひんぎゃ」はかつて電気がない時代に暖房や調理に使用されており、この「ひんぎゃ」で海水を温めて作る塩は村の特産品となっています。
    
    
    ▶尾山展望台
    https://www.vill.aogashima.tokyo.jp/star/sea/place.html
    「絶海の孤島」と表される青ヶ島が誇る絶景。
    新東京百景にも選ばれている大凸部がある外輪山から、二重カルデラの内輪山である丸山を望めます。10月下旬〜4月上旬にかけて、「カノーブス」という南天の水平線ギリギリのところに姿を現す、北半球では珍しい星を見ることができます。
    
    
    ▶三宝港
    https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/09hatijou/d/d-aogasima/d-aogasima.html
    青ヶ島内で唯一の港であり、船がクレーンで吊り上げられるという珍しい光景を目にすることができます。
    防波堤が無いなどの理由から船を港に係留しておくことができないため、クレーンを使って陸上の船着き場へと船を運びます。
    
    
    ▶ジョウマン共同牧場
    https://www.vill.aogashima.tokyo.jp/tourism/spot.html
    島の集落から北に下ると草原台地が広がっています。
    一面の緑と空や海の綺麗な青を同時に見渡すことができます。
    街灯が一つもなく、夜には満天の星空を望めます。青ヶ島で育てられている黒毛和牛にも出会えます。
    
    
    ▶青ヶ島村ふれあいサウナ
    https://tokyogrown.jp/spa/detail?id=571981
    池之沢地区に噴出している「地熱」を利用した天然サウナです。
    観光客はもちろん、村民のふれあいの場となっています。
    
    
    ▶丸山遊歩道
    丸山をぐるりと周れる遊歩道。
    季節の草花や鳥たちを観察しながらゆっくり歩いて20分ほど。
    金田と呼ばれる低くなった外輪山のすき間からちらりとのぞく太平洋は絶景です。

  • 移住に関する情報

    青ヶ島には1軒のみの商店があり、食品や日用雑貨を販売していますが、衣料品店や家電量販店は存在しません。
    物資の運搬は天候に左右される為、保存可能な冷凍食品が充実しています。
    
    島で手に入らないものはネットや雑誌での通販で他の島へ注文し購入します。
    時間はかかりますが、慣れれば大きな不便さは感じないとのこと。
    
    児童手当として一定の金額が支給されます。
    これらの情報から、青ヶ島での生活は一見困難に思えますが、工夫と慣れにより克服できると言えます。

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