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【移住ストーリー】Uターンでわかった移住の魅力

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投稿日:2023/9/29 更新日:2023/10/10
  • 東京で生活していける力を身につけたかった20代

    福岡県福岡市在住 Kさん
    移住時期/2016年末
    ​どこから/東京都(福岡県北九州市出身)
    
    
    「移住は自分と暮らしを豊かにする選択肢のひとつ。」と語るKさん。
    東京での生活から地元である福岡県へUターンするまでのきっかけや、移住に至るまでにどんな準備をしたのかを伺いました。
    
    
    
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    ▶▶Q. 東京での生活はどうでしたか?
    
    地元を離れたきっかけは大学への進学で、卒業後も東京に残って働く以外の選択肢はなかったです。
    当時の私は「東京で、自分の稼ぎで生活出来てやっと1人前になれる!」と思っていましたから。
    地方出身者ならではの感覚なのかもしれませんが、“東京”であることにこだわっていた気がします。いつかまた家族の近くで暮らす将来のために、自分の生活力を鍛えようと思っていましたね。今振り返ると、両親が元気に過ごしてくれていたからできたわがままだったと思います。
    
    就職先での仕事は年数を重ねる毎に仕事量も増えていき、残業も当たり前でした。
    移住前の1年間くらいは、朝の通勤電車で具合が悪くなることも出てきてしまい「生活を見直さないといけないのかもしれない」と思い始めました。
    
    
    
    ▶▶Q. 移住のきっかけは?
    
    就職して10年が過ぎたころ、「東京で生活していける力は充分身についた。そろそろ働く環境にも変化が欲しい。」と考え始めました。
    これまでのキャリアで培った自身のスキルは、他の会社だとどう活かせるのかを確かめたくなっていた時期でもありました。
    ちょうどその頃、入退院を繰り返していた父の病状が悪化し始めていたんです。
    変わらず「いつかは家族の近くで暮らす」と考えていたので、今がそのタイミングかもしれないとUターンを決意しました。
    
    とはいえ、すぐには仕事を辞められない状況だったので、実際に移住したのはそれから1年半後くらいになってしまったのですが。その間も、私は地元に帰る回数を増やして移住の準備を進めていました。この間は特に、両親にとっても私にとっても、お互いが精神的な支えになっていましたね。
    結果的に、私の移住を待たずして父は他界してしまいました。生前の父に、私が近い将来福岡に帰ることを伝えておけたことがせめてもの救いです。それでもやはり、ずっと後悔は残っています。
    
    
    
    ▶▶Q. 東京を離れるのは寂しくなかったですか?
    
    東京ではたくさんの友人に恵まれたので、心残りがないと言えば嘘になります。
    でも、友人たちがどんどん家族を持つようになり、“対1人”の関係性から“対家族”での付き合いに変わっていったんですよね。
    この変化も、自分が家族と過ごすことに向き合わせてくれたのかもしれません。
    それに、自分が単身者であるうちは、東京と福岡を行き来できる働き方をすればすぐに会える!とも思っていました、笑。
    
    時を同じくして、私が移住を検討し始めた2015年当時、福岡の人口増加率は全国でも上位に挙がるほど移住者が増えていたんです。
    友人や知人からも福岡の魅力を聞かれることが増えたんですが、せっかくの出身県なのに、きちんと福岡のことをプレゼンできない自分がもったいなく感じて。地元を離れる前には気付けなかった、福岡の魅力を言語化できるようになりたいと思ったのもきっかけになりました。

  • ぼんやりと悩んでいるのなら、自分の足で住みたいまちに降り立ってみるのがおすすめ!

    ▶▶Q. 移住の準備はどのようなことをしましたか?
    
    福岡市内で暮らす友人たちに、住むならどのエリアがおすすめか?を聞いてみました。美味しいお店がたくさんあるまちを勧めてくれる友人がいれば、食材の買い物がしやすいまちを教えてくれる友人もいました。
    他にも、ネットで “福岡 移住” と検索をして見つけた移住支援団体が実施していた個別の移住相談会に出向いたり、東京で開催された移住フェアにも出向きました。
    
    ・東京と福岡のデュアルライフをしてみたい
    ・満員電車から解放されたい
    ・物価や家賃相場はどのくらいなのか?
    ・移住者の人たちはどんな仕事をしているのか?
    
    
    といった生活の理想や実態を、それぞれから多角的に聞くことで移住への解像度が上がったのを覚えています。
    その後、帰省したときにお勧めされたエリアに実際に出向いてみました。自分が住んでいるイメージをしながらスーパーの場所を確認したり、不動産屋さんを覗いてみたり。
    
    住むことを視野に入れると、旅行では目が向かないことにも感度がはたらいて、移住後の現実味が想像できました。
    
    
    
    
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    住む場所が変わるだけじゃない、人との距離感も変わった
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    ▶▶Q. 実際に移住してからはどうですか?
    
    仕事がまだ決まっていないときに、友人に紹介してもらった異業種交流会に参加したんです。福岡は移住者が多いこともあって、人脈作りに積極的な方がたくさん集まっていて活気がありました。そこでのご縁で無事に就職も決まりました。
    
    最初は土地勘もなく生活に慣れるのに必死でしたが、職場の仲間たちがことある毎に誘い出してくれて。最初はそんなウェルカムモードに戸惑うこともありましたが、仲間の温かさに救われて楽しい移住生活のスタートが切れました。
    かつての自分なら、人に対してもっと壁を作って交わろうとしなかったように思います。でもこうして迎え入れてもらえたことで、今まで以上に自分の心も開けるようになりました。
    
    移住前は、実家に帰る所要時間が短くなったり通勤時間が短くなったりすることが最大のメリットだと思っていたんです。それが今では、自分を取り巻く人々が、自分らしくいられる環境を育ててくれると思えるようになりました。
    久しぶりに会った東京の友人にも「まるくなったね。」と言われることもありました、笑。
    
    そして移住して7年目の現在、県外の友人たちにもいろんな福岡の魅力を伝えられるようになってきました。
    
    その魅力の1つが“新旧入り混じる商店街の景色”です。
    福岡市内のとあるエリア。駅直結の商業施設やタワーマンション、大学や高校も隣接していて多くの世代の人たちが行き交っています。駅からは賑やかな商店街が続いていて、平日の日中には道の真ん中にリアカーが出現。元気なおじちゃんやおばちゃんが、安くて新鮮なお野菜や生花を運んできて販売するのです。
    初めて買い物をしたときに、おじちゃんが野菜の美味しい食べ方や保存方法を教えてくれて懐かしい気持ちになったのを覚えています。時代とともに街が新しく便利になっていっても、こういった昔ながらの景色が残っているのは貴重だと感じています。
    
    もう1つ、福岡で外せないのが食文化。県外の友人たちにはよく驚かれるのですが、地元の人たちはとんこつラーメンよりもうどんを日常的に食べるのです。
    さらに、うどんの具は“ごぼう天”がスタンダード中のスタンダード。(※福岡ではごぼ天と呼びます) 私も、ごぼ天が福岡特有の食文化であることは、東京に行って初めて知りました。地元のみなさんそれぞれの“マイソウルごぼ天うどん”があるはずなので、福岡で会話に困ったときにはうどんトークをしてみてくださいね。
    
    
    
    
    
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    小さなステップで気軽に移住の検討を
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    ▶▶Q. 移住を検討している人へのアドバイスはありますか?
    
    生活の拠点を変えることはすごく勇気のいることだと思います。
    だからこそ、最初は身近に始められることからでも、とにかく動いてみることをおすすめします。
    理想のライフスタイルを元に、移住マッチングサイトで出てきた候補地を旅行してみるくらいならハードルも低いと思います。そうして少しずつ歩を進めれば、漠然としていた移住への理想が具体的になり、途中でブレーキをかけることも、アクセルを踏むこともしやすくなると思います。
    さらには、ブレーキをかけた判断材料はなんだったのか?なぜアクセルを踏めたのか?も明確になってくるはずです。その材料を元に、再度マッチングサイトに戻って再検討してみたり、新しい候補地を訪ねるのもありだと思います。
    
    いきなり移住先を決めたり、仕事を辞めたりするのではなく、便利な移住ツールでカジュアルに、ポジティブに検討してみると、移住のビジョンが明るくクリアになっていくと思います。
    
    
    
    「理想の暮らし診断」で、移住後の暮らしで重視したいことを診断でチェックしてみてください。
    
    ▼理想の暮らし診断
    https://pitamachi.com/diagnose/desc
    
    
    
    インタビュー・執筆:後藤かおる

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